診療放射線技師会の情報を提供いたします。

第33回埼玉県診療放射線技師学術大会開催報告

大会長 田中 宏
実行委員長 今出 克利
 第33回埼玉県診療放射線技師学術大会を2020年3月1日(日)に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期を余儀なくされました。その後、新型コロナウイルス感染の終息は見えず、会場参加型として通常開催することは無理だと判断し、学術委員会を中心に何とか開催する事が出来ないか協議し、理事会の承認を得て、WEBを利用した完全オンラインで開催することに決定しました。開催準備期間も短く、今まで講習会も含めてWEB開催した経験もまったくない中で、手探りの状態からのスタートでした。
 その後、2ヵ月の準備期間を経て、2020年9月27日(日)にZoomを利用した完全オンラインによる学術大会を開催した。大会テーマは、『X RAYは(令和) 医療を支える』。一般演題は当初27演題、学生演題4演題でした。完全WEB開催する中で発表していただけるか、改めて演者に確認したところ、6演題の発表辞退がありましたが、一般演題21演題、学生演題4演題は、発表していただけることになった。招待講演『JART会長としての今後の目標』は、JART新会長の上田会長、特別講演Ⅰ『診療放射線技師における将来展望と政治の役割』は衆議院議員の畦元先生、特別講演Ⅱ『X RAYは(令和) 医療を支える~すべては未来のために~』は、本会の小川顧問にご講演いただきました。その他、ブラッシュアップセミナーの『一般撮影におけるデジタル画像の最適化を目指す』、学術委員会企画の『臓器別に考える~下肢動脈~』、学術委員会特別企画では、『医療法施行規則と診療放射線技師法改定の現在から未来へ』は、今年度よりJART副会長に就任した本会の富田副会長にご講演いただいた。協賛企業は、バナー広告が3社、CM動画が3社であった。参加申し込み人数は226人で、埼玉県内が176人、埼玉県外は50人で、北は山形県、南は沖縄県より申込みがあった。
 はじめて完全オンライン形式で学術大会を開催し、音声トラブルやさまざまな障害が発生し、参加者の皆さまにはご迷惑お掛けしたことと思いますが、何とかすべてのコンテンツが無事に終了したことに安堵しております。今回の反省点を次に生かして参ります。第34回埼玉県診療放射線技師学術大会を2021年3月14日(日)に開催致します。ぜひ、ご参加ください。

【最優秀演題賞 一般演題部門】
17、自由呼吸下における胸部高速撮影の有用性
 石心会 埼玉石心会病院 放射線部 佐藤斐紗穂

【優秀演題賞 一般演題部門】
19、インチサイズの違いが面積線量計の補正係数に及ぼす影響
 埼玉県済生会川口総合病院 放射線技術科 関口 諒
21、術中透視検査における外科用Cアーム型X線透視装置使用時の術者被ばく低減の検討
 上尾中央総合病院 放射線技術科 菊地一成

【優秀演題賞 学生演題部門】
29、照射野外線量における検討・治療計画装置の計算精度についての検証
 日本医療科学大学 保健医療学部 診療放射線学科 五味明日香