は、放射線管理・機器管理士部会はどのような活動が望まれるのでしょうか。本県は本当に住みよい地域で、地震・洪水・暴風雨などの自然現象によって起こる天災事変が少なく、また原発が存在しないので、原発事故対策の行政的な防災ネットワークに参画することもありません。しかし情報社会のなかで、国民の行動範囲が広まり時間的な幅が縮まって、他県でのアクシデントが直接に県民に影響を及ぼすことについては当然ながら支援体制を構築していくことは必要とは考えていますが、それが優先度の一番ではありません。
では、どうあるべきでしょうか。ポイントは2つあると考えています。1つめは公益法人、社団法人としての責務です。特定の会員のみならず一般市民特に埼玉県民への貢献が評価される時代に、医療被ばく相談や放射線に関するわかりやすい情報提供、地域健康祭りなどへの積極的な参加であります。2つ目は診療放射線技師が働いている医療の中で、本当に活かせる、また活かすべき事象を中心に検討して行くべきと思っております。つまり医療被ばくに対する専門家の育成であります。お陰様で本県には放射線管理や医療被ばくに精通した会員が在籍しており、その方々を講師にして勉強していけば優秀な会員のことでもあり早期に専門家を輩出できると思います。
医療経営の厳しい今、医療人としてその貢献度が問われている今こそ、医療被ばく相談等、放射線に関する質問に診療放射線技師が各施設においてすべて対応していることをはっきり打ち出すべきと考えております。以上のことをふまえて今、放射線管理士、機器管理士部会の創設を準備しております。ご支援ご協力宜しくお願いたします。
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