一般演題T 一般撮影@
ZoomミーティングルームA
8:40-9:10
- 補助具を用いた母指CM関節撮影法の検討
- JCHO埼玉メディカルセンター 放射線技術部
- 筆頭演者:吉原怜奈
- 共同研究者: 横手修平、馬場俊明、鶴岡伸一、北山貴章、奥田圭二
- 【目的】母指のCM関節は可動域が広いため、使いすぎや加齢により軟骨がすり減り、変形性関節症をきたすことがある。診断にはレントゲン撮影が一般的であり、撮影法としてRobert法が挙げられるが、患者への負担が大きく体位の維持が困難な場合がある。
そこで、補助具を作成し患者の負担が少ない撮影法を検討した。
【方法】手の3DCT画像を基に補助具を作成した。そして、20代から50代までのボランティア20名の母指CM関節を撮影し、技師歴5年以上の放射線技師5名でRobert法と今回の撮影法について画像の比較検討を行った。
【結果】補助具での撮影とRobert法では母指CM関節の描出に差異がないことが分かった。
【考察】補助具での撮影は、患者が無理な体位をとる必要がなく、画像の再現性も高いため、母指CM関節の撮影法として有用であると判断できた。
【まとめ】今後は、この撮影法を臨床で使用できるよう進めていきたい。