一般演題X 一般撮影B
ZoomミーティングルームA
12:50-14:00
- 腰椎横抜き撮影における実グリッドと散乱線補正処理の併用の有用性
- 社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院 放射線部
- 筆頭演者:金井隆人
- 共同研究者: 三村啓太
- 【目的】横抜き撮影は実グリッド(RG)を用いているが、側臥位時のブッキー撮影に比べ評価しにくい。本研究はRGに加え散乱線補正処理(IG)を併用した撮影の有用性を検討する。
【方法】管電圧80kv,SID120cmとした。ブッキー撮影で得られた画像のコントラスト比・SNR・視覚評価を基準とし、RG併用撮影時において3項目が基準と同等以上になる撮影条件を求めた。併用のIGはグリッド比3:1〜12:1の5段階に変化させて評価した。
【結果】同一撮影線量において併用はRGよりもSNRは劣るが、コントラスト比,視覚評価は優れた。グリッド比3:1の併用でブッキー撮影と同等以上のコントラスト比・SNR・視覚評価が得られた。この時の撮影線量はブッキー撮影と同一線量となった。
【結語】散乱線補正処理併用撮影の有用性が見出された。被ばくの観点を考慮すると併用するIGのグリッド比は3:1が適切と考える。