一般演題Y MRI
ZoomミーティングルームA
14:10-14:500
- 下肢MRA撮像時における医療用固定具の磁化率パッドとしての有用性の検討
- 社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院 放射線部
- 筆頭演者:三浦啓夢
- 共同研究者: 中出尚吾
- 【目的】近年、高速撮像法であるbalanced-SSFP法(b-SSFP法)を用いた下肢MRA撮像法の有用性が報告されている。しかし、本撮像法は周波数選択的脂肪抑制法を併用しており、磁化率の影響により脂肪抑制不良が発生するため、磁化率パッドなどの補助具が必要となる。今回、発泡ポリスチレン製医療用固定具(固定具)の磁化率パッドとしての有用性の検討を行った。
【方法】ボトルに希釈造影剤と油を入れてファントムを作成し、固定具の磁化率パッドとしての脂肪抑制改善効果の評価を行った。次に、健常ボランティアに対し、b-SSFP法にて下肢MRAを撮像し、固定具の脂肪抑制改善効果の評価を行った。
【結果】ファントム実験にて、固定具に脂肪抑制改善効果を認め、ボランティア撮像においても、同様の効果が得られた。
【まとめ】b-SSFP法における下肢MRA撮像時、固定具は磁化率パッドとして有用であった。