一般演題Y MRI
ZoomミーティングルームA
14:10-14:50
- TR変動におけるSTIR画像の変化に関して
- JCHO埼玉メディカルセンター 放射線技術部
- 筆頭演者:田島 大
- 共同研究者: 飯島茂樹、田中一臣、
- 【目的】STIRはTI、TE設定に依存した信号変化をするシーケンスである。TR設定については報告が少なく、設定は操作者・施設間においてさまざまである。本件ではTRによる信号値の変化と、臨床における脂肪抑制への影響について検討した。
【方法】自作ファントムを作成・使用。TRを3000〜8000、TIを20〜340まで変化させ撮像を行い物理特性を調べた。
【結果】TR3000以上ではTR延長によるnull
pointの大きな変化は見られなかった。またTR上昇に従い脂肪信号の低下が認められた。
【考察】脂肪のT1値は短いため、本検討のTR設定では十分な縦緩和により縦磁化の差が現れず、null pointに大きな変化がなかったと考える。
【まとめ】TR延長に伴うnull
point の変化はなかった。またTR延長に伴うSTIR画像の脂肪信号の低下を確認した。STIR臨床使用時のTR設定の一助となった。