第35回日本診療放射線技師学術大会

国民と共にチーム医療を推進しよう

彩の国から未来へ

共催セミナー


ランチョン・スイーツ券の配布場所は
ソニックシティビルB1F 示説会場 第2.3.4.5展示場にて設置しております。
(有効期限は各日8:30〜12:00)
ランチョンセミナー
14日(土) 15日(日) 16日(月・祝)
スイーツセミナー
14日(土) 15日(日)
ランチョンセミナー 14日(土)
ランチョンセミナー1
 共催:富士フイルムメディカル株式会社

 9月14日(土)12:30〜13:20
 第1会場 ソニックシティホール2F 小ホール
富士フイルムが目指す画像診断の未来
 富士フイルムの目指す画像診断の最新情報を紹介する.PACSや3Dワークステーションの開発の方向性や,富士フイルムのAI技術ブランドREiLI(レイリ)を活用して開発したAIプラットフォームSYNAPSE SAI Viewerについて報告する.

放射線科における撮影業務の見える化と若手育成への取り組み
〜ASSISTA Managementの使用経験〜

 ASSISTA Managementは,撮影室ごとの検査数や時間・写損枚数など,業務改善に必要な情報を“見える化”することができる.当院で特に有用であると感じた撮影条件の適正化につながるEI値の統計や,若手育成につながる画像カンファレンス機能についての具体的な取り組みを報告する.

「被ばく線量管理システム選定のノウハウと導入のポイント」
 被ばく線量管理システムの導入検討から選定理由,またDOSE MANAGER導入に関しての経験やトラブル回避のための具体的なアドバイスを中心に,導入のポイントを報告する.当院で検討した患者への被ばく線量管理の在り方や将来構想などを紹介する.
ランチョンセミナー2
 共催:シーメンスヘルスケア株式会社
 9月14日(土)12:30〜13:20
 第2会場 ソニックシティホール4F 国際会会議室

 テーマ:SOMATOM CT 最前線!
DSCTの実力 〜頭部領域を中心に
 急性期脳卒中では迅速な治療介入が予後を向上させるため,病変が明瞭で病態評価がしやすい画像を短時間で提出できることが望ましい.この領域では,dual energy CTの有用性がますます寄与すると考える.SOMATOMDriveのdual source(DS)撮影による当センターでの急性期脳卒中の診断・治療支援への取り組みを説明する.近年,心原性脳塞栓症の血栓回収療法は,良好な予後獲得のために治療までの時間短縮がクローズアップされる.当センターでは,急性脳虚血が疑われる症例に対して,MRI検査に先んじてCT検査を施行している.DS撮影による複合エネルギー画像では,皮髄コントラストが明瞭である.またADMIREを併用しているため画像ノイズが少なく,早期虚血変化が明瞭である.急性脳虚血が強く疑われる場合,体幹部のDrive spiral撮影を併用し,大動脈解離の有無およびIVRのアクセスルート評価に活用している.くも膜下出血など,その他疾患においても効果的な画像提出が可能であり,併せて説明したい.

Tin filter technologyの実力
 X線管に金属フィルターを付加し低エネルギー成分をカットすることで被ばく線量を低減する技術は,一般撮影の領域ではさまざまな研究・臨床応用が行われてきた.しかし,金属フィルターによるX線の吸収によって十分な出力を得ることができないため,CT領域では付加フィルターを用いる方法はなかなか実現しなかった.一般的に,CT検査で効果的に被ばく線量を下げる方法として低管電圧撮影が用いられているが,表面線量の増加などが課題として残っていた.SOMATOM Forceでは,100kVと150kVの二つの管電圧で錫フィルター(Tin filter)を付加することができ,表面線量を上げることなく効果的に被ばく線量の低減が可能である.例えば胸部スクリーニング検査では,従来の50分の1以下(CTDIvol < 0.3mGy)の超低線量での検査が実現できている.今回は,その他当院で行われているTin filterの臨床応用と今後の展望について紹介する.
ランチョンセミナー3
 共催:株式会社日立製作所
 9月14日(土)12:30〜13:20
 第3会場 ソニックシティビル4F 市民ホール1,2
CT逐次近似再構成画像の現状と次世代型逐次近似IPVの可能性
 CTにおける逐次近似再構成法(IR)は,フィルター補正逆投影法(FBP)に比べて画質改善や線量低減として有効な再構成技術となっている.一般的に,標準線量のFBPと比較すると,低線量のIRは強度レベルを変化させることで定量的な指標(画像ノイズ,コントラスト・ノイズ比)をFBPと同等レベルまで改善することが可能である.しかし,定性的な指標として重要な低コントラストを呈する病変検出に関しては,線量の低減率が高くなると標準線量のFBPと同等レベルまで改善することは難しい場合が多い.
 本セミナーでは,CTにおける逐次近似再構成画像の現状について概説するとともに,日立製作所製64列/128スライスCT SCENARIA Viewに新たに搭載された次世代型逐次近似「IPV」の特長や,低コントラスト検出の改善効果の可能性について述べる.
ランチョンセミナー4
 共催:第一三共株式会社

 9月14日(土)12:30〜13:20
 第5会場 ソニックシティビル9F 906会議室

 テーマ:CT造影
えっマジで?  CT造影技術に“あまのじゃく” な考えがもたらすシナジー
 現在,造影剤は容量(ヨード量)を体重で規定し,時間を一定で注入する造影技術が一般的である.これにより,造影強度の管理が可能となり,画質に再現性や安定をもたらした.さらにこの注入技術は,ほとんどの患者さんが把握している体重を用いていることや,CT angiography・肝臓dynamic CT・全身検索など全ての検査に応用可能であることから,非の打ち所がない汎用(はんよう)性の高い注入技術であると考える.よって,いつの間にか造影条件を確認して注入するのではなく,体重の値と造影プロトコルの選択を確認するようになってしまったのではないだろうか.
 “あまのじゃく” というフレーズからは,多数派の意見に逆らう行為などマイナスイメージを持たれる方が多い.しかしながら,“あまのじゃく” に技術を考えることで,新たな可能性を模索することができると考える.つまりCT装置が日進月歩で進化する中で,造影技術を“あまのじゃく” に考えなければ停滞してしまう可能性があると私は考える.今回は,造影剤の循環動態,自動注入器の性能,test injectionの活用,低管電圧撮影などに関して“あまのじゃく” な考えをお話ししたいと考える.
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ランチョンセミナー 15日(日)
ランチョンセミナー5
 共催:コニカミノルタジャパン株式会社
 9月15日(日)12:30〜13:20
 第1会場 ソニックシティホール2F 小ホール

 テーマ:線量管理システムを利用した医療被ばく管理の実際
     被ばく線量管理システムFINO.XManageの紹介
線量管理システムFINO.XManage(コニカミノルタ製)の当院における運用について
 埼玉医科大学病院では,コニカミノルタジャパン株式会社製 線量管理システムFINO.XManageを導入し,被ばく管理システムによる管理および記録の運用を始めた.
 医療法施行規則の一部を改正する省令の施行等により,2020年4月から医療被ばくの管理および記録の義務化が示されており,今後,放射線診療の現場では診断参考レベルに基づく最適化と,患者の被ばく線量を適正に記録することが求められる.
 本セミナーでは,当院における線量管理システムの導入や選定の経緯,FINO.XManageの概要とその管理および記録の運用について報告する.
ランチョンセミナー6
 共催:株式会社メディカルクリエート
 9月15日(日)12:30〜13:20
 第2会場 ソニックシティホール4F 国際会議室

 テーマ:「あの時,診療放射線技師は何をすれば良かったか?」 第1部
・報道事例・判例紹介
・アクシデントの原因分析
・画像診断結果の確認不足防止
・技師による査読事例
・技師の読影と査読事例

 今,各地でがんの見落としが相次いでいる.原因には,画像診断結果の確認不足によるものもあれば,病変そのものの見落としもある.これらのアクシデントは私たち技師には直接関係はないようにも思えるが,果たしてそうだろうか.
 われわれが作り出した画像が有効に使われないことはとても残念なことであるし,その被害に遭った方々の医療に対する不信感は計り知れない.
 このシンポジウムでは,いくつかの事例を省みて,診療放射線技師にできることはなかったのか,また今後,何かできることはないのかを,ランチョンセミナー&スイーツセミナーとして,参加していただく皆さまと共に模索してみようと考えている.
ランチョンセミナー7
 共催:エーザイ株式会社
 9月15日(日)12:30〜13:20
 第3会場 ソニックシティビル4F 市民ホール1,2

 テーマ:大腸CT
あなたも大腸CT技師になろう!  〜成功のコツと検査のポテンシャル〜
 1994年にViningらによって報告された大腸CT “CT colonography” は,わが国においても大腸癌術前検査として臨床応用が始まり,2012年には「大腸CT加算」として保険適用されたため,二次スクリーニング検査としても広がりをみせている.その間,炭酸ガス自動注入器の薬事承認,大腸CT用検査食,さらにはタギング用バリウム造影剤の発売などにより,検査に対する環境は改善されてきたが,検査数は毎年微増傾向にはあるものの,いまだ大腸画像診断のメジャー検査入りは達成できていない.
 精度の高い大腸CTには,前処置と腸管拡張が重要となる.本講演では,多様化してしまっている前処置の超基本的事項をまとめ,炭酸ガス自動注入器“プロトCO2L” を用いた腸管拡張法を概説し,検査を成功させるコツを皆さんと共有したい.また簡便な前処置によるスクリーニング大腸CTから,超高精細CTによる術前大腸CTまでの画像を供覧し,それぞれの特徴から検査のポテンシャルを皆さんと考えていきたい.
ランチョンセミナー8
 共催:株式会社アゼモノメディカル
 9月15日(日)12:30〜13:20
 第5会場 ソニックシティビル9F 906会議室
  医療被ばく線量管理システムAMDSハンズオンセミナー
 今回のハンズオンセミナーでは,医療被ばく線量管理システムAMDSの,簡易でスピーディーなシステムをご体験いただきます.ぜひ,多くの皆さまの参加をお待ちしております.
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ランチョンセミナー16日(月・祝)
ランチョンセミナー9
 共催:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
 9月16日(月・祝)12:30〜13:20
 第1会場 ソニックシティホール2F 小ホール

 テーマ:Elevating Radiology ─CT/MRI検査のクオリティー向上を目指して─
The reasons of “Revolution”
 著しく進化を続けるCT装置において,通常のシングルエナジーCTでは得られなかった物質密度情報や,仮想単色エックス線画像などの取得が可能なデュアルエナジーCTが近年注目されている.また新たな画像再構成法として,Deep Learningを開発に用いた画像再構成法が出現し,今後,さらなる被ばくの最適化や画質向上が期待できる.本講演では,GE社Revolution CTの特徴ともいえるWide coverage・Dual energy CT・Deep Learning再構成を中心に,物理特性を交え当院での使用経験を報告する.

SIGNA Architectの臨床使用経験  AIRテクノロジーのベネフィットを中心に
 大阪大学医学部附属病院では,2019年1月よりSIGNA Architect(Ver.27)が稼働している.このMR装置はAIRテクノロジーを搭載した受信コイルを使用可能で,約65cmのコイルカバレージを有し,患者もしくはコイルのポジションを変更することなく広範囲の撮像が可能である.さらに多チャンネルでありながら深さ方向の感度を有し,体幹部の画質を飛躍的に向上させることが可能である.今回は,当院での体幹部・四肢領域の症例を紹介しながらAIRテクノロジーの有用性を解説する.
ランチョンセミナー10
 共催:
日本メジフィジックス株式会社
 9月16日(月・祝)12:30〜13:20
 第2会場 ソニックシティホール4F 国際会議室
核医学における骨転移診断の最新動向
 〜客観的診断のための技術的アプローチ〜

 骨シンチグラフィーは,骨転移のマネジメントに極めて重要な役割を有する.全身への転移病変の広がりを正確に把握することのみならず,骨代謝活性を集積強度として画像化することで,転移病変の病勢の把握も可能である.
 近年,核医学分野における定量的診断の技術革新が進んでいる.骨シンチグラフィーでは,前後面から撮像した2次元プラナー画像を用いて転移リスクの高いHot spotをコンピューター支援診断により検出し,Bone Scan Index(BSI)として定量化するソフトウエアの有用性が報告され,前立腺がんのfollow-upや予後予測で臨床的に広く普及している.またPET/CTで広く用いられてきたSUVに代表される集積強度の定量化技術がSPECT/CTでも算出可能となり,定量解析ソフトウエアGI-BONEを導入することで多くのSPECT/CT保有施設で3次元的な定量評価が可能となった.
 本講演では,核医学領域における骨転移診断の定量的診断での技術的アプローチの最新動向を報告する.
ランチョンセミナー11
 共催:アシスト・ジャパン株式会社
 9月16日(月・祝)12:30〜13:20
 第3会場 ソニックシティビル4F 市民ホール1,2
 テーマ:発明者がインジェクターを語る ─開発秘話と将来展望─
ANGIOGRAPHY FOR THE 21ST CENTURY
 血管造影法は循環器治療にとって重要な手段の一つである.X線システムは1950年から2000年代に著しく発展したが,造影剤注入法はACISTインジェクションシステムが開発されるまでほとんど変化はなかった.これは,術者が清潔野で造影コントロールできる初めてのコンピューター制御装置であり,注入プロセス標準化,造影剤使用量低減と画質向上につながった.空気圧ハンドコントローラーは清潔野での注入速度と量の制御を可能とし,術者が線源から離れることにより被ばく低減につながった.また造影剤使用量低減の結果,造影剤腎症の発生率が低下した.用手注入と比較し容量のある専用シリンジは細径カテーテルの使用を容易にした.回路内の空気検出機能によって安全性はさらに向上し,造影剤を高速自動充てんできるためストラクチャルハートインターベンションでの使用も容易にした.
 結語:造影剤自動注入装置の開発は,患者・術者の双方
に造影効率と安全性の向上をもたらした.
ランチョンセミナー12
 共催:富士フィルム富山化学株式会社
 9月16日(月・祝)12:30〜13:20
 第5会場 ソニクシティビル9F 906会議室
 テーマ:造影CT検査における安全管理のすすめ
    造影CT検査におけるより安全な運用を目指して
 CT検査において,造影検査は救急・がんなどで画像診断精度向上などに必要不可欠なものとなっており,当院でも術前検査(ナビゲーション画像を含む)・フォローアップ検査などで約80%は造影CT検査を行っている.
 当然ながら,造影剤使用によりアレルギー出現や造影剤誤注入などのリスクは増加するため,造影剤のより安全な管理・運用は診療放射線技師にとって重要な責務となる.
 今回は造影剤の管理・運用について,適正な造影剤の使用方法や誤注入防止のためのICタグの活用について,当院での安全性を向上させるための具体的な取り組みを紹介する.


IHEが提唱する造影検査情報の連携
 造影剤を用いた放射線業務はX線透視・IVR・CT・MRIなどと多岐にわたり,その検査数も増加傾向にある.また造影検査は造影剤による副作用の対応といった単純X線検査にはない医療安全対策が必要になる.近年,DICOMによるX線照射情報の収集がIHEの示す標準的データフローに基づき可能となってきたと同様に,造影検査情報に関しても標準的なデータフローも提示しているので,その内容について紹介する.
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スイーツセミナー 14日(土)
スイーツセミナー@
 共催:東洋メディック株式会社

 9月14日(土) 16:40〜17:30
 第2会議室 ソニックシティホール4F 国際会議室
「Dual energy CTの精度評価と医療被ばく線量管理について」
 現在,Dual energy CT(DECT)は急速に普及している.DECTは従来のCTと比較し,さまざまな画像を取得できる一方で,臨床で用いるためには画像の精度と臨床を想定した検証を行い,検査のプロトコルを作成することが重要となる,そのためには高精度のファントムが必須となる.当院ではGammex社製 Multi Energy CT Phantomを用いて,それぞれの検査ごとに仮想単色X線画像やヨード密度画像,実効原子番号の定量的な精度検証,さらには物理評価を行うことでプロトコルを作成することができた,
 医療放射線の適正管理が推進される中で,被ばく線量管理システムが注目されている.当院では線量管理システムを導入し,CT、血管造影の被ばく線量を管理保存している.導入により全ての患者さんの複雑な被ばく線量情報を一元管理することが可能になり,CTにおいては最適化のツールとして重要な役割に担っている.
 本講演では,Multi Energy CT Phantomを用いたDECTの評価と,線量管理システムの導入から運用までの経験について述べたい.
スイーツセミナーA
 共催:株式会社千代田テクノル
 9月14日(土) 15:40〜16:30
 第5会場 ソニックシティビル 9F 906会議室
  眼の水晶体等価線量の動向について
 2011年4月にICRPの声明があり,眼の水晶体の等価線量限度を,5年間の平均で20mSvかついずれの1年においても50mSvを超えないとするよう勧告した.その後,国際原子力機関(IAEA)は,国際基本安全基準(BSS)に新しい眼の水晶体の線量限度に関する記載を追加し,技術要件をTECDOC1731として公刊した.国際規格(ISO,IEC)では,3mm線量当量に対する線量計の技術基準やモニタリング手順が示されている.
 日本では,2017年7月から2018年2月まで放射線審議会が眼の水晶体の放射線防護検討部会を設置した.検討の結果「眼の水晶体に係る放射線防護の在り方について」を報告し,第140回放射線審議会で了承,関係行政機関へ意見具申として発出した.
 現在,厚生労働省で検討が進められている他,水晶体の放射線防護に係るガイドラインとして「分野横断的な水晶体等価線量モニタリングに係るガイドライン」「放射線診療従事者における水晶体防護の最適化に係るガイドライン」の作成が進められている.
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スイーツセミナー 15日(日)
スイーツセミナー3
 共催:株式会社メディカルクリエート
 9月15日(日) 13:30〜14:20
 第2会場 ソニックシティホール 4F 国際会議室
 テーマ:「あの時,診療放射線技師は何をすれば良かったか?」 第2部
・報道事例・判例紹介
・アクシデントの原因分析
・画像診断結果の確認不足防止
・技師の読影と査読事例
・技師による査読事例

 今,各地でがんの見落としが相次いでいる.原因には画像診断結果の確認不足によるものもあれば,病変そのものの見落としもある.これらのアクシデントは私たち技師には直接関係はないようにも思えるが,果たしてそうだろうか.
 われわれが作り出した画像が有効に使われないことはとても残念なことであるし,その被害に遭った方々の医療に対する不信感は計り知れない.
 このシンポジウムでは,いくつかの事例を省みて,診療放射線技師にできることはなかったのか,また今後,何かできることはないのかを,ランチョンセミナー&スイーツセミナーとして,参加していただく皆さまと共に模索してみようと考えている.
スイーツセミナー4
 共催:キヤノンメディカルシステムズ株式会社
 9月15日(日) 15:50〜16:40  
 第3会場 ソニックシティビル 4F 市民ホール1・2
 テーマ:令和元年:CT最新動向
超高精細CTの臨床性能
 2001年より国立がんセンター(現国立がん研究センター)で開発が始まった超高精細CTは,2017年に「Aquilion Precision」として商品化され,臨床使用を開始し2年以上が経過した.
 本発表で,今までに当院で検証した物理評価や各領域の臨床画像から(以下の項目),超高精細CTの性能および有用性について紹介する.
・超高精細CTによる解像特性および感度特性の向上
・新再構成法による効果的なノイズ低減
・新画像処理による病変描出能向上


診療用放射線に係る安全管理 ─CT編─
 診療用放射線に係る安全管理が規定された.本講演ではCTの被ばく管理を中心に述べる.安全管理は,責任者の配置,指針の策定,職員研修および医療被ばく管理で構成される.CTでは,X線CT被ばく線量管理指針を参考とする.データを記録するだけでは意味を成さず,被ばくの正当化・最適化へのフィードバックが重要である.施行は近づいているが,じっくりと改正規定と向き合い,施設内の組織体制整備を図ることが重要である.
スイーツセミナー5
 共催:株式会社フィリップス・ジャパン
 9月15日(日) 15:40〜16:30
 第5会場 ソニックシティビル 9F 906会議室
 テーマ:Dual Energy CTの技術解説と臨床応用
基礎から学ぼう! Dual Energy CTの基礎と臨床
 近年,Dual Energy CT(DECT)は臨床現場で多く使用されるようになった.しかしながら,DECT画像作成のプロセスは難解な部分が多くあり,参考文献も少ない.そこで本セミナーでは,前半にDECTの基礎技術に関して平易に解説する.これを理解することで,実際の画質,定量解析の精度も予想でき,臨床使用においても有用と考える.また後半にはレトロスペクティブにDE画像が取得できるIQon spctral CTの臨床応用に関して,そのアドバンテージと限界に迫る.本セッションでは,現在,臨床においてDECTを使用しているエキスパートの方から,今後の導入を検討あるいはDECT自体を理解したいと思っている皆さまにぜひご参加いただき,自身のスキルの一つにしていただければ幸いです.
スイーツセミナー6
 共催:株式会社東陽テクニカ
 9月15日(日) 15:20〜16:10
 第6会場 ソニックシティビル 6F 602会議室
線量管理システムに求められるもの ─QAELUM社製「DOSE」の使用経験─
 2020年4月1日に施行される医療法施行規則改正や,2018年に診療報酬に含まれた画像診断管理加算3・頭部MRI加算では,放射線量の管理が求められている.合理的かつ効率的な線量管理のために,多くの施設で線量管理ソフトウエア導入を検討していると思われるが,さまざまな線量管理ソフトウエアが販売されており,絞り切るのは大変難しいことと予想される.
 本スイーツセミナーでは,線量管理ソフトウエアの選び方のポイントと,株式会社東陽テクニカが販売するベルギーQAELUM社製「DOSE」の使用経験を忌憚のない意見で紹介する.
 また改正医療法施行規則に沿った線量管理ソフトウエアの利用方法についても解説する予定である.
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